安里真一

デイリー杯のあの馬はヒシアマゾン級!?

　札幌出張から帰ってきて１週間が過ぎた。伸び切っていた鼻の下はだいぶ修正できたが、まだ心の中で確認してからでないと娘の名前を間違えそうになったり、良き父親に戻るにはもう少し時間が必要のようだ。それでも、借金も子供もつくらずに帰ってきたのは我ながら優秀であり、もちろん、皆さんへのお土産も忘れてはいない。

　土曜日のデイリー杯２歳Ｓ・レーヴディソールは、追われて重心が沈み込む一流馬に共通するフォーム。札幌デビュー組でも１、２を争う好素材だ。中舘騎手も「こんなすごい馬はヒシアマゾン以来」とその乗り味の良さを絶賛していた。京都外回りは競馬がしやすく、軽い芝なら切れ味も倍増。単勝に大きく放り込みたい。

　秋華賞のブルーミングアレーは水曜想定時点で６分の３という抽選クリアが条件になるが、器用な立ち回りに加え、前走はラスト２Ｆ11秒３―11秒３のラップをあっさりと抜け出す非凡な瞬発力。京都内回りがいかにもピタリとハマる馬だ。一気の相手強化でも、この舞台なら逆転があっても不思議ではない。

　ここでの紹介は２頭だが、まだまだ“カネ”になる馬は多数。紙面での予想で、札幌組に厚い印を打ったときは乗っかってください。

（栗東想定班・安里真一）　

2010年10月13日