石堂道生

これからは“一戦必勝”で…

　「ギャンブルは引き際が肝心」と言われているが、簡単に“引く”くらいならお金は賭けないし、するべきではないと思っている。たとえ負けていても、決して攻めの姿勢は崩さず、また勝っていればさらに増やそうと勝負するのが、ギャンブルの鉄則である。

　と、以前までは無茶苦茶な買い方をしていて、ここ数年は散々な結果に。挙句の果てには今年の札幌出張中に事故で車が大破するという、負の連鎖が発生している。最近は精神的なショックも重なり、さすがにやみくもに馬券を買うことはしなくなった（当たり前のことだが…）。

　だが、これを期に冷静な判断ができるようになり、人生観が変わるきっかけになった。あとがない状況で数カ月が過ぎたが、勝負するのは１日１レースに厳選。24日・東京９Ｒの神奈川新聞杯はまさに会心のレースで、推奨馬のニーマルオトメは２着だったが、１着のバシレウスは札幌出張中から追いかけてきた馬。見事、馬連１点で仕留めることができた。

　負債はたまっているが、「チリも減らせば山も消える」ということわざ（？）を胸に、これからは“一戦必勝”で臨むつもりだ。

（美浦時計班・石堂道生）

2010年10月27日