彼女の強さと美しさが励み

　台風の影響で土曜の開催が順延となった東京競馬。日程変更や人手不足もあり、デイリー関東チームはみな、かなりのお疲れモード。そしてＧ?戦線での関東馬の頑張りも、日刊紙記者の美浦での仕事を忙しくしている大きな要因です（これはうれしい誤算ですが）。

　今夏の猛暑の疲れがようやく取れたと思ったのもつかの間、10月後半には一気に真冬のような寒さに。忙しい毎日が免疫を低下させていたのでしょう。気温差に体が付いていかず、風邪をひいてしまいました。熱発を押して仕事してもミスの連続。いいことなんてありません。休日はひたすら寝て体力回復に努め、また仕事でクタクタに…。

　とここまでは、記者のただのグチ。何が言いたいかというと、ブエナビスタはスゴイ！ということです。ドバイ遠征の疲れがなかなか取れなかった今年の前半。松田博師や山口厩務員の言葉を借りれば「ガタガタ」でした。それでいて結果を残してきたあたりがスゴイ。春に比べて体調が良くなっていた天皇賞・秋が、見ての通りの強さ。本当にスゴイ牝馬です。

　ブエナの強さは、男性社会に身を置く女性として、とても励みになります。厳しい状況下に置かれたとき、彼女の強いレースぶりと美しい顔を思い出し「よおし、頑張るゾ」と思わせてくれる。ＪＣでどんな走りを見せてくれるのか、いまからワクワクしています。

（関東デイリー・竹下かおり）

2010年11月02日