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安里真一

外国人騎手に共通する騎乗スタイル

 「さすがスミヨン」。今週の栗東トレセンで、どれだけこの言葉を聞いただろうか。

 周知の通り、天皇賞・秋はブエナビスタが優勝。着差は2馬身でも、直線はスミヨンが何度も後ろを振り返るほどの余裕を見せ、まさに圧勝だった。ドバイ遠征の疲れが抜けていない状態でもG?戦線で好勝負。万全ならばこれぐらいのパフォーマンスは当然なのかもしれないが「馬を信頼し切って乗ってくれた。安心して見ていられた」と、松田博師もその素直な騎乗ぶりを心底喜んでいた。

 冒頭の「さすが」は、なにも天皇賞に限ったことではない。スミヨンを始め、外国人騎手に共通して言えることは『グッドスタート・グッドポジション』を第一に考え、少しぐらいゲートの出が悪くても、押していいポジションを取りに行く。それでいて引っ掛からないのは高い技術があるからこそだろうが、4コーナーを回ってくるときに絶望的な位置にいることはほとんどない。常に勝ちにこだわった競馬で力を出し切る。負けることの方が圧倒的に多いこの世界、『負けても納得』という競馬をしてくれる騎乗に対しての「さすが」である。

 確実に世代交代の波が押し寄せているジョッキー界。中堅・若手騎手にはまさに今がチャンスの時で、スミヨンのように高く評価される騎手は、本来は日本人であってほしい。そうでなければこの業界に未来はない。みんな熱くなれるレースを待っている。

(栗東想定班・安里真一)

2010年11月06日

著者紹介

安里真一

安里真一

1972年2月27日、大阪府出身。B型。栗東想定班。休日返上で意味もなく調教スタンドをうろつく“トレセン命”の男。もちろん裏付けがあるからこそだが、予想は3分、馬券は1分というひらめきで勝負するタイプ。