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「乗り味のいい馬」は永遠の謎です…

 長く競馬に携わっていることもあり、最近はラジオの解説なんて仕事をさせてもらっている。そこそこキャリアを積んでいるので、競馬のイロハは分かっているつもり。ただ、私にも唯一、適当にしか説明できないことがある。それは俗に言う“乗り味”。こればっかりは、騎乗経験がないので想像の域を超えない。

 乗り手のある人は、素質馬と駄馬のそれを「高級車と軽自動車ぐらいの差がある」とも言う。本当にそうなのか?それを理解できれば、解説にも深みが出るのだが…。

 かつて、POGなどで「名馬の下は走らない」が定説だったころ。長浜厩舎にあるサンデーサイレンス産駒が入厩した。初めて乗ったその日に、攻め専の坂本助手は「フライトよりも走るぞ、この馬!」とその年のダービー馬を引き合いに出して大興奮…。それがのちのアグネスタキオンなのだから、恐れ入る。

 今週の注目はエリザベス女王杯。このレースを制したあの馬もそうだった。渡辺厩舎に入厩した新馬の感触を聞きに行くと、初めて乗ったその日に新屋助手(現・大橋厩舎)は「とてつもない大物か、デビューできないか、どっちかやね」と苦笑い。確かに、その馬は頑固者でゲートに寄りつかず、競走馬になれるかどうか心配されたほどだった。それがのちに名牝と呼ばれるスイープトウショウである。

 背中にまたがっただけで分かる名馬の“それ”。並の馬とは一体何が違うのか…。「乗り味のいい馬」なんて一丁前な解説をしながらも、知りたくても知れない、永遠の謎です。

(関西デイリー・松浦孝司)

2010年11月09日