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真の“国際化”へ…、魅力ある競馬とは何か

 エリザベス女王杯を制したスノーフェアリーの後検量問題はファンの方もご存じだろう。一方、こちらの事件はあまり耳にしていないのでは。“水撒き事件”―。トレセン関係者の間では、後者を問題視している人間も少なくない。

 概要を説明する。エリザベス女王杯に騎乗したジョッキーによれば「明らかに馬場が緩かった」という。いわゆる“散水”が行われていた。JRAのHPには「芝の生育管理のために前日夜に散水を実施することがある」と記載されている。この行為自体は違反ではない。ただ「果たして必要があったのか」とトレセン関係者は疑問の声を上げる。

 欧州馬は総じてパワータイプ。硬い馬場より渋った馬場を好む。要は日本がホームにもかかわらず、アウェーに有利な形態を取った。後検量問題の大甘処分(騎手、調教師に厳重注意で終了)だけでなく、散水したことに一部の騎手が憤慨。外国勢への対応が甘すぎると指摘した。

 某調教師は次のように話す。「JRAは外国馬にまた来て欲しいという気持ちがある。それはいい。でも甘やかすのはおかしい。“来て下さい”という姿勢を見せること以上に、“来たい”と思わせる魅力ある競馬を作ることが大事。そのために我々も海外に参戦して、日本馬の強さを示そうとしているんだ。興味を持ってもらうために」。

 本当の意味で魅力ある競馬とは何か。この一件を機に競馬関係者全員が改めて考える必要があるのかもしれない。

(関東デイリー・豊島俊介)

2010年11月30日