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次代を担う新規調教師にエールを

 10日に平成23年度の新規調教師の合格発表が行われた。東西で計7名が合格したが、記者会見で印象に残ったのが、美浦・中川厩舎の木村哲也助手(38)。今回が4回目での合格。受験勉強には相当、苦労したようだ。

 「子供が小さく家では勉強に集中できないので、車の中で勉強しました。真夜中の1時に起きてやっていたので、トレセンの警備員に声を掛けられ、不審がられたこともありました」と当時をふり返る。笑ってしまうような話ではあるが、家族、仕事、そして受験勉強のすべてをこなすことの難しさを知った。そんな苦労が報われ、晴れて調教師になった訳だが、手放しに喜んでいる感じもない。

 これは木村助手に限ったことではない。合格したすべての人が、「いまは厳しい時代ですから」と声をそろえ、今後のことを懸念していた。確かに、昔と違って楽ではない。いっときでは考えられないことだが、調教師が定年を前に辞めることも珍しくない。だが、こんな時代だからこそ、若い調教師に頑張ってもらいたいし、いまの流れを変えてほしいと思っている。

 「競馬サークルが厳しい状況になっている中で、自分はこのままでいいのか。そう思って自分の足で踏み出した」と調教師を目指したきっかけ話してくれた木村助手。このやる気を力に変えて、新たな1歩を踏み出してほしい。

(関東デイリー・小林正明)

2010年12月14日