安川時男

クレバーな騎乗と姿勢で３年連続のタイトルへ

　年が改まっても出馬ラッシュが続いている。どうしても使いたい陣営は、想定表をにらんで京都や小倉への遠征を決めるが、障害未勝利戦となるとなかなかそうもいかない。多い週でも東西で２鞍だけのため、現状では８節前後（前走からのレース間隔が出走決定順に影響する）が出走のボーダーラインになる。８節といえばほぼ２カ月に一度のレース間隔。厩舎スタッフや障害ジョッキーは一丸となって馬の仕上げに当たっている。

　障害馬の調教番組を打ち合わせるジョッキーたちの中心にいるのは五十嵐雄祐騎手だ。２年続けてＪＲＡ賞の最多勝利障害騎手賞を受賞し、今やハードル界の第一人者と呼べる存在。クレバーな騎乗ぶりと同様に、マスコミに対する受け答えもしっかりしていて、まさにナイスガイ。「前年にＪＲＡ賞をいただいたので昨年も目標にしてやってきました。今年もそれを目指して結果を出さなければいけないと思っています。１年を通してケガなく乗ればチャンスはあるはずです」と前向きな姿勢を見せている。

　今週の騎乗馬にも注目したいが、来週の春麗ＪＳにはお手馬ランヘランバが東上してくる。「前走（２着）は雪の影響で乗れない日があり、楽をさせた影響があったようです。順調に調整できれば好レースに」と巻き返しを誓った。

（美浦想定班・安川時男）

2011年01月28日