勝負の年は弟を超える意気込み!?

　2011年もひと月が経過した。スタートダッシュに成功した厩舎、ジョッキーの表情は明るいが、勝負はまだ始まったばかり。大きく出遅れた記者もそろそろエンジンを掛けていきたいが、さてどうなることやら…。

　好スタートを切ったジョッキーのなかには昨年末から栗東に滞在する国分優作の名もある。関西には減量騎手が少ないということもあって、自ら師匠である国枝師に相談して栗東行きを決めた。「この２カ月、いい馬に乗せてもらい、チャンスをいただいている。本来はもっと勝たないといけないが、いい経験をさせてもらっています」と充実した表情を浮かべる。

　そんな滞在期間中の暮らし、美浦との違いを合わせて聞いてみた。「声をかけてもらえたので、すぐに環境にはなじめました。いろいろな人と食事に行く機会があり、関東にいる時よりも交流が増え、そこで学ぶ面は多いですね。恭介（国分恭）がいてのものだし、双子で良かったなと思います。二人セットで呼ばれることも多いですよ」と笑う。

　滞在期間は２月いっぱいを予定している。「先生（国枝師）からは?10勝してこい?と言われています。３年目となる今年は勝負の年。減量の印を少しでもなくしたいし、恭介に負けないように結果を出したい」。兄弟の違いが少し分かるようになってきた記者だが、この短期間で表情には変化が感じられる。自信をつけた二十歳のこれからを応援したい。

（関西デイリー・矢野幸一）

2011年02月08日