土屋景

『ギャンブルの基本は引き際』である

　ミスターシービーが現役だったころから30年近く競馬を見ているが、何年経っても馬券は難しい。あくまでも馬の駆けっこなので、人間の思い通りにはいかないということを痛感しっぱなしだ。

　とはいえ、馬券で“勝つ”のはそう難しいことではないと思っている。こんなことを書いたら不快に思う人が多いかもしれないが、年間の収支がプラス数十万円から１００万円くらいなら十分可能である。

　基本的な考え方として、数千円の資金で数十万円にしようとするから勝てないのだ。日本人はロマンや快感を求め過ぎ。そんなに世の中は甘くない。「腹八分目」という言葉があるが、「腹二分目」で我慢することを心掛けるようにしてもらいたい。

　数万円の資金で１日のノルマをプラス１万円とし、土日で２万円。年間50週で総額１００万円になる。もちろん負けることがあるが、たとえば「マイナス３万円を超えたらその日はやめる」というルールをつくっておけば、大負けすることはない。

　まあ、負けているときに途中でやめられるかがポイントになるが、『ギャンブルの基本は引き際』である。これを頭に叩き込んでおけば“勝ち組”に入れるに違いない。

（編集部・土屋　景）

2011年02月28日