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節制生活を送らないといけない

 足の親指がジンジンして昨年、最寄りの病院を訪ねた。ひょっとしてこれって痛風のサイン?そういえば亡くなった祖母も痛風で苦しんでいたし…と、ドキドキしながら数日後の血液検査の結果を待った。医師の回答は「数値的には異常は見られません」。その時はホッとしたけれど、最近また何かチクチクする。単なる気のせいだろうか。

 この痛風の疑い(?)で、思い出した。28日付でJRA調教師を勇退、約50年間に及ぶ競馬生活にピリオドを打った郷原洋行さんをかつてインタビューした時のことだ。

 “剛腕”の異名を取った騎手時代、実は20代後半から郷原さんは痛風持ちだった。「朝起きて、ベッドで靴下を履くのに30分もかかるんだもの。真面目な話、騎手生活も半分あきらめたよ」。職業上、太ってはいけない半面、体力もつけなくてはならない。自然と高カロリー食に変わっていったのも原因のひとつだったかもしれないという。

 しかし、病気は思わぬ副産物を与えてくれた。「痛風を一生連れ添う友達だと考えて、辛抱強く節制したよ。虎ノ門にある病院の先生と真剣に話し合って、痛風のメカニズムと、食事や運動で自分の体をどうコントロールすればいいかを教わったんだ」。だからこそ、騎手時代に通算1515勝(うちG?級レース10勝)を挙げ、調教師へ転身してからもゴーカイという競馬史に残る障害馬を育てることができた。

 先週、郷原さんは美浦トレセンで「もう1度、競馬が盛り上がるシーンを見てみたい。目標に向かって、みんながひとつになっていかないと」と熱い口調で語っていた。

 足の親指だけでなく、体のあちこちが痛くなってきた私もきちんと意識して節制生活を送らないといけない。日々、健康でいないと予想=馬券は当たらないだろうし、納得のいく取材もできないだろうから―。

(関東デイリー・野田口 晃)

2011年03月01日