個性豊かな３人の新人ジョッキー

　３日に新人ジョッキーのムチ贈呈式が行われた。栗東では初々しい藤懸貴志Ｊ（１８）、森一馬Ｊ（１７）、花田大昂Ｊ（２１）の３人が抱負を語った。目を輝かせながら話す姿はまぶしく映る。所属厩舎の調教師を代表して西橋師が「騎手である以前に１人の人間。自覚を持ち、目標を高く持って一生懸命やってください」とあいさつ。真剣に聞き入る表情には今後の活躍を予感させるものがあった。

　調教後に話を聞くと３人とも個性豊か。藤懸ＪはリスポリＪと背格好が似ているためか「タカポリ目指しますかね」と笑わせていた。所属する平田厩舎の大橋助手が「明るくて面白い子」と話していたが評判通りだ。

　森Ｊは中学時代に乗馬の関東大会で優勝の経験があるとか。『一馬』という名は馬好きの両親がつけたもの。「僕も昔から馬という動物が大好きなんです」と話す優しい表情と、１６９ｃｍの長身が印象的だった。

　花田Ｊは自分で作った名刺を配り、丁寧にあいさつ回りをしていた。留年経験を持つ２１歳デビューの苦労人だが「同期が２世代いると思って負けないように頑張りたい」と意気込み十分だ。

　今後３人は新人賞を争うライバルとなる。デビュー前に見せてくれた目の輝きと初々しさを失わず、競い合って一流ジョッキーを目指して欲しい。

（関西デイリー・大西修平）

2011年03月08日