石堂道生

心からのお悔やみを申し上げます

　あれから１週間が過ぎようとしているが、未だに時計の針が止まっているかのような感覚に陥るほど、計り知れない悲しみと苦しみを残していった東日本大震災。関西出身の私は16年前の阪神淡路大震災で被災した当時の記憶がよみがえり、衝撃と破壊に恐怖するしかなかった。

　美浦トレセンにも激震が走り、当初は断水状態。各厩舎は水の確保に追われ、坂路や一部コースが閉鎖されるなど、決して万全の調整が難しい状況ながらも人馬ともに耐え抜く姿があった。

　予定されていた行事や各スポーツも中止や延期が相次ぎ、競馬も３月いっぱいまで中山開催を中止することが発表された。おそらく今後予定されている福島開催にも影響が出るのは必至。正直、先が見えないだけに、言うまでもなく険しい道になる。

　ライフラインを満足に確保できないことに加え、ガソリンスタンドには長蛇の列。まともに食料を供給できない日々が続き、今までがいかに恵まれていたかということを身に染みているのは私だけではないだろう。だが被害が多大であった方々を思うと、不自由とはいえ生活ができているだけでも幸せと感じなければいけない。この場を借りてお悔やみ申し上げるとともに復興を切に願います。

（美浦時計班・石堂道生）

2011年03月18日