石渡重伸

目を引く関東馬の奮起

　東日本大地震から２週間が経過しようとしている。各メディアでは連日、被災地の映像を流しているが、それはどれも想像を絶する津波のパワーを裏付けるもの。故郷である青森県八戸市も津波の被害を受けたが、ニュースで見た映像は忘れることのできない衝撃的なものだった。この場をお借りして謹んで避難生活を送る被災地の皆様にお見舞いを、そして犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

　震災の影響で３月いっぱいの開催中止に続き、第３回中山、第１回福島の開催中止が決定。競馬界にも影響が及び、関東馬は阪神か小倉へ遠征するしかない状況になっている。

　西高東低と言われ続けて十数年が経過。美浦にいる自分自身でさえ、その意識にどっぷりと浸かっており、関西馬に重きをおく面があった。しかし先週の競馬で目に付いたのは関東馬の活躍ぶり。

　思えば16年前の阪神淡路大震災では関西圏の競馬が大きな影響を受けたが、見事に復興を遂げた。関東馬もこの苦難を糧に、さらなるレベルアップを願うばかりだ。

（美浦時計班・石渡重伸）

2011年03月24日