後藤孝男

今年のクラシックは波乱の幕開け!?

　半世紀に及ぶ人生において最大の恐怖となった東日本大震災。あのすさまじい揺れの感覚がいまでも体に残っている。関東の競馬開催もなくなってしまい、クラッシックの開催もどうなるかと思われたが、なんとか今週、桜花賞が開催される。

　それでも関東の競馬場、ほとんどのウインズはまだ閉鎖が続いており、当然例年の盛り上がりにはない。そして馬券の売り上げも…。平平凡々な日々を送っていると感じないものだが、こんな大事があるといかに平穏が大切か痛感させられる。

　水曜の坂路では桜花賞の有力馬の１頭ダンスファンタジアが軽快な動きを見せて、本番へ態勢を整えた。鹿戸雄厩舎のスピードリッパーは、わずかな望みに賭けて、同じく桜花賞に登録したレッドエレンシア、シナルと３頭併せ。好気配をアピールした。

　ドバイワールドカップのレース前に、冗談で「日本馬が勝つんじゃないの」と言っていたら、本当にヴィクトワールピサが勝ってしまった。大本命馬のレーヴディソールが骨折で離脱した今年の桜花賞は果たして？意外性のある馬が優勝しそうな気がしてならない。

（美浦時計班・後藤孝男）

2011年04月06日