塩手智彦

小さな気持ちが大きな力に

　３月11日に突然大きな地震が日本を襲いました。東日本大地震です。岩手県、宮城県、福島県、茨城県は特に被害が大きく、津波の影響で多くの尊い命が失われ、建物も崩れ、流れてしまいました。その後も度重なる余震、計画停電などの影響を受け、多くの人がこれまでのリズムを崩されながら生活を送っています。

　一日も早い復興を願い、いろいろなところで募金活動や被災者への支援が行われています。本日、美浦では関東騎手クラブが中心となり、美浦村に避難されている方々を招待してお花見が行われました。一人一人ができることは小さなことですが、それらがやがて大きな力となり、その気持ちが少しでも被災者に届けばと思い、みんな頑張っています。

　ＪＲＡでも地震直後は競馬開催の中止や多くの番組変更を余儀なくされ、特に美浦トレセンの関係者たちは苦しい思いをしました。しかし、一人一人の頑張りの積み重ねもあって徐々に復興へ向かっています。地震の影響で今週までは関西圏だけの競馬開催。関東の競馬場、ウインズでは馬券も発売されない状態でしたが、いよいよ来週からは待望の東京、新潟開催がスタートします。ここまでは長い道のりでしたが、これで道筋が見えてきましたし、大変喜ばしいことです。

　私の仕事は競馬新聞の記者です。できることはとても小さいですが、その中で被災者のために何ができるのかを考え、仕事に打ち込んでいきたいと思います。

（美浦想定班・塩手智彦）

2011年04月14日