藤田浩貴

馬名にも能力にも注目の２歳馬

　栗東トレセンにも徐々に２歳馬が入厩してきました。これまでは一口馬主に心血を注いできましたが、昨年からはＰＯＧにも積極的に参加するようになり、今まで以上にアンテナを張り巡らせています。昨年、大好評だった「ＰＯＧ虎の巻」が今年も５月９日に発売されますので、楽しみにしていて下さい。

　ここでは残念ながら「ＰＯＧ虎の巻」では掲載できなかった、須貝厩舎の２頭を紹介したいと思います。現３歳世代はラトルスネークやシルクシュナイダーなどが活躍していますが、以前から師は「今年の２歳はもっと粒がそろっているから、注目しとけよ！」と豪語していました。

　まずは師ゆかりの血統・ポイントフラッグの09（牡）。「お母さんは500キロを超える大型馬だったけど、ステイゴールドを配合したことで中型に出た。ＳＳ系の特徴でもある柔らかみのある体をしている」と高評価。ステイゴールド×メジロマックイーンは、オルフェーヴルやフェイトフルウォーなど相性抜群なだけに、期待が高まります。

　もう一頭が父サムライハート×母メガクラム（牡）。「隣の馬にかみつきにいくような根性があるし、何より丈夫なのがいいね。父は超一流の血統だし、この馬を含め侮らない方がいいぞ」と教えてくれました。小田切光オーナーの所有馬で馬名はゴリラ！話題になるのは当然ですが、名前負けしない能力があると師のお墨付きです。　

（栗東想定班・藤田浩貴）

2011年04月23日