1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

森元要輔

母娘3代制覇は夢ではない

 トーセンレーヴの執念の連闘策が注目された先週の競馬界。ただ実はもう一頭、超良血馬が大舞台への切符をきっちりと獲得していた。

 その名はグルヴェイグ。半兄のルーラーシップが早くからスポーツ紙の一面を飾っていたことを考えれば、世間の扱いは地味な印象だが、個人的な注目度ははるかに上。なぜならこの馬には、生を受けた瞬間から母娘3代オークス制覇という、大偉業に挑戦する権利が与えられているからだ。

 一族が偉業達成に最も近づいたのが、今から8年前。セレクトセールで当時牝馬最高価格の2億3000万円で取引された、アドマイヤグルーヴが挑んだ時だった。桜花賞は3着に敗れたものの、ファン支持は熱く、単勝オッズは1・7倍。これには馬の力量に対する評価もさることながら、伝説誕生への応援馬券も含まれていたことだろう。ただ、レースでは出遅れが響き7着に敗退。当時一ファンだった筆者は、テレビの前でガックリ肩を落としたことをよく覚えている。

 その後、エアグルーヴから3頭の牝馬が誕生するも、いずれもオークスに出走することすらかなわなかった。それだけにグルヴェイグにかかる期待は大きい。

 中1週のローテ、初めてとなる関東遠征…。桜の女王・マルセリーナに立ち向かう以前にクリアしなければいけない難題は多い。しかし、バネの利いたしなやかなフォームは、まさしく一流馬のそれで、すべての懸念を吹き飛ばす魅力にあふれている。

 「2冠達成」か「母娘3代制覇」かあるいは「その他の結末」か。オークス当日はぜひ競馬場に足を運んでいだだき、歴史の目撃者になってもらいたい。

(美浦時計班・森元要輔)

2011年05月12日

著者紹介

森元要輔

森元要輔

 美浦時計班。愛称は「ブタ」で25年間通ってきたが、最近は田中将大に似ていると言われるように。ようやく人として認められたようだ。他人より食費がかさむため毎日が正念場。天才タイプに出なかった、残念タイプのAB型。