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安里真一
渡辺騎手には1日でも早くターフに戻ってほしい
22歳のときに患った腰椎椎間板(ついかんばん)ヘルニアが3月上旬に再発。それからはいろいろな病院に通いながら、だましだましで仕事をしてきたが、4月22日の早朝、ついに歩けなくなるほどの激痛が左足を襲ってきた。くしくも、その日はチャンピオンズマイル観戦のため、香港へ旅立つ当日。早くから休日を調整していた4泊5日の旅は、2泊3日の入院に変わった。
その後は2週間の自宅療養となり、仕事をカバーしてくれたスタッフには心から感謝するとともに、歩行が困難になるほどの今回の腰痛をはじめ、病気によって意志とは正反対に体が動かないことがあると知り、デスクという立場をいただいている身にとって、他人の痛みを知るいい機会にもなった。
そんなわけで現在は病院通いの毎日であるが、月曜日、病院の待合室に渡辺騎手の姿があった。渡辺騎手は15日の京都2Rの発走時、馬が斜めに出ていってしまったため、右足がゲート機との間で圧迫されたまま引きずられる格好となり、負傷。右足の小指を骨折したとのことだが、足全体がパンパンに腫れ上がっており、よく小指だけで済んだな…がその足を見たときの感想だった。
しかも、そんなケガを負いながらも、そのレースできっちり結果を出す(1着)のだから、さすがプロフェッショナルである。治療は、針金で固定する手術の案もあったそうだが、少しでも早く職場復帰できる自然治癒を選んだとのこと。同じ病院、同じ担当医で治療を受けるものとして、1日でも早くターフに戻れることを祈っている。
(栗東想定班・安里真一)
2011年05月18日
著者紹介
安里真一
1972年2月27日、大阪府出身。B型。栗東想定班。休日返上で意味もなく調教スタンドをうろつく“トレセン命”の男。もちろん裏付けがあるからこそだが、予想は3分、馬券は1分というひらめきで勝負するタイプ。
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