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オーナーが助手と契約を結ぶ時代が来る!?
デイリーのコラム(5月22日付)でも少し触れましたが、スペースの都合上、詳しく説明することができなかったので、この場を借りて補足したい。
坂路の角馬場で鋭い視線を送る角居師と談笑する機会があった。「この角馬場はレベルの高い馬が多いんです。いい勉強になりますよ」。毎年のようにG?を勝ち、リーディング上位の常連。?世界のスミイ?といわれる指揮官との会話には驚かされることが多い。「助手の姿勢ひとつで、馬の歩き方が変わるんです。馬の爪がかかとからつくと故障が起こりやすい。うまく歩けるように、助手が姿勢でコントロールしてあげないと」。キャンターのときの騎乗者の姿勢や操作方法で走り方が変わるのは分かるが、並歩(なみあし)でも、騎乗者のバランスの置き方が影響するというのは初耳だった。
やじろべえに例えながら、教えていただいたが、まさに?目からウロコ?状態。改めて見ると、角居厩舎のスタッフはみんな姿勢がいいことに気づく。
角居師には思い描いているプランがあるという。「ライダーもプロなんです。だから、オーナーが助手と契約を結ぶ時代がきてもいいんじゃないか、と。オーナーは何千万もする馬を預けるんですから。それがかなったら、私の厩舎には高額の契約を結ぶ助手が何人かいるでしょうね」。厩舎スタッフの質に自信を持つトレーナーは胸を張ってそう話した。現実味があって、非常に興味深い話だ。時代の流れは激しい。主催者もその時代に合わせた対応力が求められる。
(関西デイリー・井上達也)
2011年05月31日
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