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鶴谷義雄
負けるな!?頼もしい福島競馬場長
皐月賞馬オルフェーヴルが、雨中決戦をものにして圧勝。今年のダービーも無事に終わったが、さすが競馬の祭典とあって、各地から競馬関係者が参集していた。
なつかしい顔がそろったが、その中に福島競馬場長の時任淳信氏(54)がいた。広報室勤務以来の付き合いになるが、学生時代はキックボクシングを愛好しており、実に頼もしい男でもある。
昨年3月に場長に就任したが、今年は3月11日の東日本大震災で4月9日からの福島開催が中止になっている。さすがにいくらか気疲れ気味で「まだ1日も開催できていないですから」と泣きが入るのも納得だ。競馬場の実情を聞くと「5、6階のエリアの損傷がひどいんです。部分的には復旧しているが、開催となると時間がかかりそう」と頭を痛めていた。
また、場外売り場(パークウインズ)としての機能も停止中。来週あたりに肝心のコンピューターに電源を通して確認。本体が壊れていなければ、7月から馬場内で発売を再開させたい意向を示した。
「あまり間があきすぎると、ファン離れが心配でね」と気をもんでいた場長を「始まれば大丈夫。福島は古くからの馬産地で、熱心なファンがいるからね」と励ました。無事に競馬は開催されているが、多くの場外ファンが心待ちしていることも覚えておきたい。
(美浦時計班・鶴谷義雄)
2011年06月03日
著者紹介
鶴谷義雄
山口県出身、07年夏の福島開催で還暦を迎えた。郷土の先輩に作詞家の星野哲郎氏がいて、学園闘争中、学校封鎖のため弟子志望で訪問したことがあるのは今となってはいい思い出。「旬に生きる」が信条、老いてさらに勝負勘を磨く。
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