森田真司

早くもダービーのリベンジ!?

　今年の日本ダービーは、オルフェーヴルが皐月賞よりもさらにインパクトのある内容で完勝。見事に２冠を達成し、幕を閉じた。その他に、皐月賞よりダービーの方が強い勝ち方をした２冠馬は、ナリタブライアン、ディープインパクトがいる。つまり、オルフェーヴルも３冠馬になる可能性は十分にあるということになる。

　こんな話がトレセンで飛び出したように、レース後は全ての話題をオルフェーヴルがさらっていった。しかし、戦前で最も盛り上がったのは、“超ＶＩＰ”モハメド殿下＆“天才”デットーリ来日のニュースで注目を集めたデボネアなのは間違いない。皐月賞４着とはいえ、１勝馬が３番人気に推されたのは、この２人の影響によるものが大きいはず。しかし、結果は極悪馬場にノメって12着。「未完成で確かに力不足だったけど、すぐに息が入っていたし全く競馬をしていなかった」とは伊藤助手の敗戦の弁。しかし「念願のダービーに出走できたし、こんなに注目されたのも幸せ」と妙にサバサバしていたのが印象的だった。とは言うものの、悔しかったのも事実だろう。秋のリベンジを期待したい。

　その前に、今週の安田記念で同厩舎のジョーカプチーノがうっぷんを晴らしてくれるかもしれない。「人気しない時の方が走る馬だからね。折り合いもつくようになったし、そろそろかも」と坪田助手はニヤリ。任せましたよ！

（栗東想定班・森田真司）　　

2011年06月04日