乗り手の顔を見れば一目りょう然！？

　25日の早朝、坂路で宝塚記念の前日チェックをしている際、記者席に訪れた厩舎関係者に少し変わった質問をされた。

　「新聞記者さんは馬の具合をどこで判断してるの？」

　直接、馬に触れている人にうかつなことは言えないと、言葉を選びながら答えていると…。

　「それ以外に、もっと分かりやすい方法があるよ。それは追い切り後の馬道で乗り手の顔を見るんだ。具合がいいと自然と笑顔になるし、横にいる人についつい語りかけたくなっちゃうんだよね。逆に難しい顔をしているときや、首をひねっているときは…そういう状態ってこと。レース後のコメントでも、直後に発する言葉にこそ重みがあるもんやろ」とアドバイスを受けた。

　なるほど、その後、馬道で顔を見れば笑みが絶えない人、隣どころかはるか先にまで届くほどの声で会話をする人、口が“へ”の字になっている人と千差万別。その感触をそのまま文章にするのは難しいが、少しで上手に表現し、伝えることができるように努めたいと思った。

（栗東時計班・城谷　豪）

2011年06月26日