競馬場周辺にも震災の影響が

　３月11日に発生した東日本大震災。２、３回中山開催が中止になるなど、競馬界も大きな痛手を受けた。例年ならこの時季は福島開催中だが、いまだ復旧のメドは立っておらず、今年は中山競馬場で代替開催が行われている。

　震災後初の中山開催となったわけだが、節電の影響でクリスタルコーナーは完全に閉鎖。それに伴い一部の飲食店も休業になっている。そしてショックだったのが、競馬場の正面にあった弁当屋に閉店の張り紙が貼られていたこと。ワンコインで値段相応の昼食を賄わせてくれるだけに、馬券でヤラれているときは重宝している。実際に競馬開催中は昼休みには完売になってしまうほどの盛況ぶりを見せていた。立地条件を踏まえても、春の中山開催中止が影響したことは疑いようがない。ここにも震災のしわ寄せが見てとれる。

　「私は美浦で一番、食に興味がない」と豪語する先輩のＹ記者ならば大勢に影響しないのだろうが、安かろう悪かろうでは…。今回の件にかかわらず、なくなって初めて分かるありがたさ。一刻も早く通常通りの日々に戻ってほしい。

（美浦想定班・文元　仁）

2011年07月06日