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真夏の京都は万全の暑さ対策を

 覚悟していたとはいえ、この時季の京都開催は尋常でないほど暑い。先週の土曜日はラジオ解説の関係で、約2時間ほど外に放置される形。周りの放送機材から出る熱も半端ではなく、体感気温は40度近くにもなり、出番が終わったことには心身ともにグッタリで、さすがに馬券を買う気力さえ残っていなかった。まだ、我々人間は言葉で体調不良などを意思表示できるからいいが、この猛暑の中でも走ることが宿命づけられた競走馬はどんなにつらいことだろうか…。

 日曜日の障害レースの後にジョッキーのコメント取りで下へ降りてみると、走り終えたある馬が、検量室前で地面にバッタリと力つきて倒れてしまったのだ。懸命な治療のかいもなく、数十分後には馬運車で運ばれて行く光景を目の当たりにしてしまい、しばらく言葉も出なかった。

 関係者の話によると、どうやらその馬はレース前から熱中症の症状があったようで、なぜレース前に関係者や主催者の誰ひとりとして勇気ある判断が取れなかったか、残念でならない。先日の中山グランドジャンプでも先頭を走っていたメジロラフィキが最終障害で力尽きてしまったことからも、この時季に過酷な条件をあえて施行しようとする意図が個人的にはどうしても理解できない。

 我々記者や、ファンの方はあくまで自己での体調管理が原則だとは思うが、JRAも真夏の京都で開催する以上は、パドックや屋外で観戦されるファンの方への暑さ対策、案内の設備等の徹底を含めて、万全の対応を図ってもらいたいものだ。今週末も予報では猛暑とのこと。今から競馬場に行くのが本当に怖い…。

(栗東想定班・堀尾政宏)

2011年07月14日