思い出す上下運動

　大阪マラソンを目指してトレーニングを開始した３月以来、何と８キロの減量に成功。プライベートではすっかり持久力系の競技に夢中になり、今週末には初めてトライアスロン大会に挑戦することになった。バイクやウエットスーツなど用具をそろえるのに費やした金額は計30万円以上。日ごろの“調教”もバッチリで、今はレースを待つ競走馬のような心境だ。

　もともとスポーツは見るのもやるのも好きで、他にもテニスや釣りなど、興味は尽きないが、かつてはホースマンに憧れて、乗馬にトライした経験も…。

　思い出されるのは、ジョッキーが簡単そうにやっている上下運動。一完歩ごとに馬の背中に急所が殴打され、気を失いそうになったことは今でも忘れない。結局、初心者コース計１０回であっさりとギブアップ…。今となっては笑い話だが、あれからキャンターなど軽々と馬を操るジョッキーに対する見方が多少なりとも変わったのは確かだ。

　これから夏本番。汗だくとなる騎乗に加えて、過酷な減量もある騎手の人たち。くれぐれも乗り代わりの理由が熱中症とならないことを願うばかりである。

（編集部・一瀬正人）

2011年07月18日