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受験生もジョッキーも夏場に力をつける!?
先日、初めて函館競馬を取材した。去年、リニューアルオープンした競馬場の美しさや、本州に比べて過ごしやすい気候にも驚かされたが、一番はやはりジョッキーの攻め馬の数だろう。トレセンでは多い騎手でも1日7、8頭程度。しかし、7月20日の丹内は「休みなしで13頭に騎乗してきましたよ」と半袖姿で汗をぬぐっていた。
この日の函館は日中でも最高気温は20℃以下で、終始風が強く寒かった。調教が朝方であることを考えても、あの汗からいかにハードワークであったかが理解できる。ただ、それだけ自分の腕を磨くことにもつながるし、たくさんの馬と呼吸を合わせてレース本番に臨むこともできる。東西厩舎の垣根なく調教を依頼されることもあるため、新たな人脈を広げることも可能。まさに一石二鳥、三丁というわけだ。
夏場のローカル開催中にグンと実力をつけ、一流への階段を一気に駆け上がるジョッキーも多いと聞く。よく記者も受験生のころに「夏場の努力で大きく差がつく。ここで頑張れないヤツは志望校にも合格しない」と言われていたが、取材する中で今さらあの言葉の意味に気がつくなんて…。若手ジョッキーはぜひ、本命の学校に落ちた私のようなことがないよう精いっぱい頑張ってほしい。
(関西デイリー・大西修平)
2011年07月26日
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