夏だけでなく牝馬の頂点も夢ではない！

　先週の小倉記念を制し、見事に重賞連勝を飾ったイタリアンレッド。得意の小倉だったとはいえ、中２週の連続でさらに長距離輸送を挟むハードなローテーション。それを克服したのは立派のひと言に尽きる。これには担当の杉山厩務員も「本当にタフな馬。マーメイドＳから中２週で中山へ遠征して、今回はさらに中２週で小倉へと遠征したにもかかわらず、体が４キロ増えていた。夏場がいいとはいえ大したものだよ。逆に人間の方がへばってしまったくらいだから」と関心しきりだ。

　この連勝により「サマー2000シリーズ」の獲得ポイントも20に増え、単独トップへと踊り出た。あとは函館記念を制したキングトップガンの結果次第だが、札幌記念１着が絶対条件なだけにチャンピオンの座に輝く可能性は十分ある。

　さて、気になる今後については「いったん放牧に出して、秋はエリザベス女王杯を大目標にやっていく。その前に府中牝馬Ｓ（10月16日・東京）でひと叩きすることになると思う」とのこと。５歳にして充実期に突入した夏女の快進撃はまだまだ続く。

（栗東想定班・赤木俊介）

2011年08月04日