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競走馬も被害の例外ではない!?

 「鎮魂と復興のシンボル」と位置づけて、相馬野馬追いが先月に行われた。主役の馬たちは多くが元競走馬だが、津波で流されたり、塩水を飲んで死んだ馬も多いという。毎年500頭近くの馬たちによって繰り広げられるという騎馬行列も規模を縮小して行われたというが、千年の歴史を持つこの大イベントが、無事開催されたのは何よりだ。それにしても千年とは途方もない数字。今週の新潟のメーン・関屋記念は46回目。半世紀にも満たないのだから重さを感じる。

 そんな伝統、歴史を脅かすのが原発事故である。放射性セシウムに汚染された肉牛が大きな問題となっているが、競走馬も主食こそ違え、わらを食する動物。食肉ではないためかほとんど騒がれないが、福島、宮城、岩手の東北はもとより、遠く離れた東海や関西地方までその影響が及んでいるだけに気になる。

 美浦トレセン総務課の安藤課長に聞くと、先週の金曜、農林水産省から「肥料の基準値が1キロあたり400ベクレルの基準値を超えないように」と通達があったという。競馬界にもジワジワ放射能が迫っているように思ってしまう。なんとしてもそれを食い止め、社会生活はもちろん、伝統ある文化をも守ってほしい。継続は力なり。

(美浦時計班・後藤孝男)

2011年08月05日