年を取った…

　この仕事をしていると、とにかく１年があっという間に過ぎていく。基本的に毎週同じサイクルで仕事をこなし、さほど変わり映えのしない１週間を繰り返して、１カ月、半年、１年とあっという間だ。

　以前はコンピュータ関連の書籍を出版している会社で普通のサラリーマンをしていたが、３２歳の時にこの世界に入った。創刊準備時期の血を吐くような苦しみをもう忘れてしまうほどの時間が経った。ここまでの１６年間の体感速度を考えると、もうすぐそこに“定年”が近づいてきているように感じるのがとにかく寂しい。

　年を取ったと感じるのは、体力の衰えもさることながら、朝の目覚めがとにかく早い。とにかく目が覚めたら、もう眠れないのだ。

　きょうも早くに目が覚めた。もう一度眠ろうあがくが、もう眠れない。仕方なく起きて、取りだめていたドラマを２本ほど見て、気温が上がらないうちにジョギングに出る。８キロほど走って帰ってきてシャワーを浴びて、ドラマをもう１本。そんなことをして時間をつぶしているとようやくデイリースポーツが届く…。

（編集部・坂口元一）

2011年08月08日