ファインチョイスと同等評価の期待馬

　我が社のエース記者に成長した澤田は、今週から記者と入れ替わりで美浦勤務に。さぞや寂しい思いをしているに違いない。彼は丸田、丸山といった若手の有望株と親交を深め、公私にわたってつきあいがある。特に丸山とは春の小倉開催からビッシリと“併せ馬”を敢行。俗な世界に取り込もうと努力していた。

　その丸山が「今回の函館開催では大丈夫でした。たまに食事やゴルフに一緒に行ったくらいです。ボクは暇な時間があればパチンコに行きましたが、澤田さんは打ちませんからね」と意味深な笑み。学習能力を身につけたようだ。

　水曜には札幌で追い切りに騎乗し、木曜朝には函館で調教に汗を流した丸山。函館に来たお目当ては、３週目の新馬戦を予定している領家厩舎のカイシュウタビビトという牡馬。「まだ走りを分かっていない感じですが、いいものを持っているし、これから良くなってきそうです。陣営では函館２歳Ｓを勝ったファインチョイスと同等の評価をしているようだから楽しみですね。これからも時間が許せば函館に脚を運んで、調教に乗ります」と話したあと、交流競走に騎乗するため門別に向かった。澤田に鍛えられ、たくましい二十歳の好青年に成長した背中が、そこにはあった。

（美浦想定班・安川時男）

2011年08月12日