夏場は開催場所を変えてもいいのでは…

　札幌開催が始まり、栗東トレセンは閑散とした雰囲気が漂っている。夏場は仕事量が多少は減るので嫌いではないが、暑さだけは耐え難いものがある。トレセン内を歩いているだけの私でさえ辛いのだから、競走馬や乗り手はもっと大変だろう。

　先日の小倉記念でも、ヤマニンウイスカーがレース後に熱中症でダウンという事態が起きた。水をかけ続けたことで何とか回復したが、一歩間違えれば危ない状態だったらしい。

　個人的には、以前から欧州のようにオフシーズンをつくった方がいいと考えているが、馬主や調教師など携わる者の生活を考えると、難しいと言わざるを得ない。ただ、開催を変更するという手段は十分に考えるべきだ。

　夏場は小倉を中止して、函館と札幌の２場をフルに活用するなどの案があってもいいと思う。開催を通して良好な馬場状態だった函館競馬場。もちろん天候などの影響は多分にあるだろうが、馬場造園課のレベルも上がっているし、ファンの側からしても、これだけＰＡＴが普及した今、開催場所が変わったとしても、あまり意に介さないだろう。

（栗東想定班・藤田浩貴）

2011年08月14日