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意外にも気さくだった○○騎手

 先日、札幌出張でなじみのない関東馬の取材を任され、某厩舎の大仲にアポを取りに行った。すると、そこにはリーディング上位の常連である○○騎手の姿が…。怖いイメージがある人だけに、内心は「まずいな?」と思っていたが、彼は意外にも気さくに声をかけてきた。「飲んでいくか?」と。

 断る理由もなかったので、ちょっとの間、お付き合い。何を飲んだのかは想像にお任せするが、○○騎手はとても優しい方で、約1時間、マンツーマンでためになる競馬の話を聞かせてくれた。特に印象に残ったのが“マスコミ論”である。

 「みんなオレのことを避けるけど、オレは誰とでも、何でも喋るよ。今だって、聞かれたことにちゃんと答えているだろ?でも、質問する側にはマナーを守ってもらわないと。例えば“この間、何で負けたんですか?”なんて平気で聞いてくるヤツがいる。そんなの、ちゃんとレースを見ていれば、そんな質問にはならない。そんなんだからオレは怒る。怒るとみんなオレを避ける。だから、オレが喋るのは、ほんの数人になる。逆をいえば、その数人はよく競馬の勉強をしてから取材をしに来るよ」

 ごもっとものひと言。私も取材するのが怖いと思うときがある。だが、それは単に“準備不足”であるから。きっちりと勉強をしておけば、何も怖がることはない。名手のお言葉を肝に銘じて、今後もしっかりとした取材を心掛けたい。

 ちなみに、話し終えたあとに彼は「お前もしっかりと馬を見なきゃ駄目だ!」と言って馬房の方へ。すると「見てみろよ、この馬。かわいいだろ?」と鼻面をなでながら、若駒と戯れていました。意外な一面を見させていただき、感激した次第である。こんな貴重な経験ができるのは、記者冥利に尽きますね。

(関西デイリー・松浦孝司)

2011年08月23日