失敗を糧に前向きなフランス行き

　８月21日の新潟12Ｒでフェイスフルラバーに騎乗し、競走後半で急に斜行したため騎乗停止（開催４日間）となった平野騎手。ジョッキーなら誰でも通る道ではあるが、本人は初体験ということもあり、レース後はすごい落ち込みようだった。翌週にはだいぶ気持ちを切り替えたように見えたが、有力馬に多数騎乗予定だったことと、その馬たちが好結果を残したことに落胆していた。

　そんなこともあってか、９月２日の金曜日から２泊４日の強行軍でフランスへ旅立つことを決意。もちろん旅行に行くのではなく、所属する二ノ宮厩舎のナカヤマフェスタ、ナカヤマナイトの元へ向かう。「厩舎に出入りしている獣医の先生が、先週フランスに行った話を聞き、二ノ宮先生にお願いして認めてもらいました。乗せてもらえるかは分かりませんが、調教に乗る準備をしていきます。騎乗停止で失ったものは多いですが、フランスで１つでも多くのことを吸収して今後に生かせるように頑張らないと」と、ようやく前向きさが戻ったようです。

　騎手人生２年目に入り、減量の恩恵を受けられる期間も半分を過ぎた平野。通算17勝と黄色信号の現実を受け止め、失敗を糧に今後の飛躍を祈りたい。

（美浦想定班・澤田裕貴）

2011年08月31日