地道な努力でつかんだ期待の新馬

　今週の火曜日、札幌競馬場内の厩舎地区を歩いていると、荻野琢真騎手にバッタリ会いました。結構遅い時間帯だったのですが「厩舎にはマメに顔を出すようにしています。月曜日も牧場を巡ることが多く、馬中心の生活ですね」と若者らしく元気一杯のタクマくん。「一生懸命頑張っていても報われるかどうかは分からないけど、そうしなければチャンスは絶対に来ないですからね。モチベーションを高く持って頑張りたいです」と熱く語ってくれました。

　そういった努力を続けたこともあって、今週の新馬戦（土曜・札幌５Ｒ）では有力馬の１頭、平田厩舎のイースターパレードを乗れることに。「馬っぷりが良く、能力は高そうな馬ですよ。まだ乗り難しい面を残していますが、調教にはずっと乗っているし、だいぶ癖はつかめてきたと思います。オーナーのご厚意もあって、乗せてもらうことになりました。こういうチャンスをモノにすることで、一歩一歩階段を上っていけると思うので、精一杯頑張りたいです」とだいぶ頭の中ではシュミレーションができあがっている様子。札幌にいる記者たちも結構注目している馬なので、どんな競馬をしてくれるか今からとても楽しみです。来週会ったときは「おめでとう」と言いたいですね。

（美浦想定班・塩手智彦）

2011年09月01日