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この時季にジャンパー着用の不思議
9月も半ばを迎えたというのに連日30度以上の真夏日が続いている。週中トレセンで取材していても「いや?暑いね」が「おはよう」代わりの言葉。厩舎スタッフは攻め馬が1頭終わるごとに水分補給をし、取材陣が何度も清涼飲料水を購入するため自動販売機へ走る姿を目にする。
しかしながら、この暑さなのにジャンパーを着ている人間が2人いるのだ。1人は田中勝騎手で、もう1人は我が社の工藤記者。勝春騎手は毎年のことで、どんなに暑くてもいつもこの姿。以前に“どうしてなの?”と聞いたことがあるが、彼の答えはこう。「ひとつは腕の保護のため。そして、もうひとつはこうすると汗をかくからね。夏場は軽い斤量の馬に乗ることが多いので、体重を増やさないために着ているんだよ」と、さすがプロのアスリートらしい返答だった。
ジョッキーと話をしていると、中舘騎手や武士沢騎手のように「いつでも軽い斤量もOK」という騎手もいるが、「53キロから」という騎手が多い。しかし、夏場は3歳馬が古馬と戦う場合は斤量面で優遇されており、牝馬だと52キロでの騎乗を強いられる。それだけに田中勝騎手も普段から気をつけているのだ。
一方、我が社の工藤記者に聞くと「ただ寒いから」だそうです…よほどの特異体質なのだろう。
(美浦想定班・玉川 祝)
2011年09月16日
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