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気持ちで負けない凱旋門賞に
9月11日にプレップレースのフォワ賞とニエル賞が終わり、凱旋門賞のメンツが大方出そろった。個人的な感想ではあるが、日本馬2頭は本番に向け、非常にいい叩き台となったのではないだろうか。
初めての海外遠征だったヒルノダムールは、競馬場の雰囲気や馬場にも戸惑うことなく対応していた。ナカヤマフェスタに関しても、約10カ月ぶりの実戦で、目標にされる形だったことを考慮すれば申し分のない内容だったと言える。レース後の状況を伝え聞くに、ヒルノがサラフィナに馬体をぶつけられた後遺症や、フェスタの蛯名騎手がレース後に下馬した影響はなく、まずはひと安心だ。
ただ、本番はワークフォースやソーユーシンクなど相手関係が大幅に強化されるうえに、多頭数で非常にタイトな競馬を強いられるだろう。
直線以外ではルールの甘い欧州だけに、スタート後のポジション取りや、勝負どころではゴチャつくことが予想される。過去にも多くの日本馬がそういった洗礼を浴びる光景を見てきたが、いつも馬の実力差以上に騎手の差を感じてしまう。ちなみにフォワ賞を勝ったサラフィナのルメール騎手は、直線での危険な進路の取り方で騎乗停止にはなったものの、降着にはならなかった。
日本には“郷に入れば郷に従え”という言葉があるように、勝つためならラフな騎乗もいとわないくらいの気持ちで挑んでもらいたい。
(栗東想定班・藤田浩貴)
2011年09月17日
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