ホームランをとことん追いかけるつもり

　今年の裏函出張で見つけたお宝馬は、文句なしにオメガホームランだ。出張１週目の追い切りで、しかもラッシュの時間帯に抜群の動きを見せつけた。調教ゼッケンを書き取るのに精一杯な状況で、その切れ味はしっかりと記者の頭にインプットされた。

　函館のウッドチップコースで、あれほどの躍動感を見せた馬は過去にアドマイヤムーンだけだったように思う。ドバイデューティフリーやジャパンＣを制した名馬と比較するのは、いかがなものかと思うが、それほどのインパクトがあったことだけは確かだ。牡馬にしては小柄な方だが、首から腰にかけての波打つような動きは力強さに溢れている。

　残念ながら２日の芙蓉Ｓでは４着に敗れてしまったが、悲観する内容ではなかった…とひいき目に見ている。血統的にもまだまだ成長が望めるはず。この２戦の敗退でこの先、人気を落とすことは間違いない。とことんストーカーに徹して、○万円の損失を○十倍、○百倍にして返してもらう腹づもりだ。

（美浦想定班・安川時男）

2011年10月02日