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皇帝の偉業を称えるレースを
4日の午前3時、皇帝シンボリルドルフが逝った。亡くなった時に改めてその存在の大きさが分かるのは、馬でも人でも同じだと思うが、「報道ステーション」で一般ニュースとして死亡が伝えられたり、スポーツ新聞でも大きく紙面を割かれているのを目の当たりにして、我々が失ったのは1頭の競走馬ではなく、日本の至宝だったことに気付かされた。
ただ一方で、この偉大な7冠馬を自分より年下の競馬ファンがどれだけ認知しているか?という疑問も沸いてきた。筆者は岡部幸雄さんの熱烈なファンだったこともあり、ルドルフに関してはオタク級の知識を有していると自負しているが、そうでもなければあまり詳しく知り得ないのが実情ではないだろうか。
ルドルフに限らず、突出した実績や人気を集めた馬や人は競馬界にとって、代え難い財産だ。そこでJRAにお願いがある。いち早く牡馬クラシック3冠馬の名を冠したレースを創設してもらいたい。そうすれば新規のファンも名馬を身近に感じることができるし、何より3冠馬のステータスを一層高めることにもなる。また今後偉業に挑む関係者のモチベーションにもつながるだろう。セントライト、シンザンだけでは不公平だと思うのは筆者だけだろうか。
(美浦時計班・森元要輔)
2011年10月07日
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