元気な８歳馬を見習いたい…

　来月で36歳なるが、年齢を重ねるにつれて感じるのが体力の衰え。日ごろから体を動かしていないこともあり、少々の運動で筋肉痛になるのは仕方がないのだが、軽くランニングしただけで息が上がるとは…。本当に情けないの一言である。

　そんな当方とは対照的に、老いてますます盛んなのが南部杯に出走する８歳馬ダイショウジェット。春先のポラリスＳ（ＯＰ特別）では大接戦をものにして周囲を驚かせたが、それ以上に衝撃的だったのが９月８日に浦和で行われた交流重賞オーバルスプリント。後続に５馬身差を付ける圧勝劇で、デビュー52戦目にして初のタイトルを獲得。古豪健在をアピールした。普段から調教パートナーを務める菊沢助手は「うまく展開がはまっただけ」と謙遜していたが、それでも層の厚いダート路線で毎年、結果を残すあたりは立派としか言いようがない。

　今回の南部杯のメンバーを見渡して「あまり大きなことは…」と言いながらも「この中間も行きっぷりが良くて抑えるのに苦労するほど。年齢的に大きな上積みはないけど、相変わらず元気一杯なので、ここも掲示板を目指して頑張ってほしい」とエールを送った同助手。ＯＰ特別４勝のうち２勝はこの東京コースのもので、舞台設定は申し分ない。百戦錬磨のベテランが一線級相手にどんな走りを見せるのか、今からレースが待ち遠しい。　　　

（栗東想定班・森岡健一郎）

2011年10月08日