来年は“関東期待の星”になっている！？

　先週の芙蓉Ｓは、牝馬ながら１番人気に推されたサウンドオブハート（松山康厩舎）が牡馬を完封。余裕しゃくしゃくの危なげない走りでデビュー２連勝を決めた。秘めるポテンシャルは底知れず、気の早い話ではあるが、関東では来春の牝馬クラシック最有力候補と言っても過言ではない。

　厩舎サイドと主戦の松岡が、同馬に寄せる期待は並々ならぬものを感じるが、それには理由がある。さかのぼること１年前、サウンドオブハートの半兄でカフェラピードという牡馬がいた。早くから素質の高さが評判になっており、クラシックに駒を進められる器と騒がれていたほど。

　未勝利Ｖ時は、のちに共同通信杯を制したナカヤマナイトを子供扱い。かなりの飛躍が期待されていたが、その後に脚部不安を発症して戦線離脱…。陣営は相当落胆していた。その経緯もあり、妹にかける想いはひとしお。順調に行けば大舞台で主役を張れるだけの実力があるだけに、来春は“関東期待の星”になっているに違いない。

（美浦想定班・松永　篤）

2011年10月09日