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プロを配置していれば…
先週土曜の東京6R終了後、東京競馬場はお昼時の平場戦とは思えないほどの歓声に包まれた。それもそのはず。ゲートに突進して放馬したため、出走が危ぶまれたツクバコガネオーが、正攻法の競馬からあっさりと抜け出し先頭でゴールインしたのだ。
10分近く放馬していたにもかかわらず、最後は遊びながら走っていたことからも、そのポテンシャルの高さは疑いようがない。その一方で来場していたファンの方は、今回の放馬について疑問を抱いたはずだ。3?4コーナーの間でロープが張られたことで、馬がいったんは立ち止まったのに、その近くの係員は誰も捕まえに行かなかったからだ。
ある厩舎関係者は「係員は馬に触ったこともないんだから、仕方がないよ」と語ってくれた。確かに筆者が係員であったとしても、見守るぐらいしか、なすすべはなかっただろう。しかし、しっかりと馬を扱えるプロを配備していれば、そこで捕まえることも十分に可能だったはず。そうなれば馬の消耗をより軽減できただろうし、発走を待たされる時間も短縮されたはず。スプリンターズSではビービーガルダンが、同じくゲート入り後に放馬してコースを3周。競走除外になったのは記憶に新しいところだ。人間の手で防げるところは、きっちりと防ぐべきではなかろうか。
(美浦想定班・文元 仁)
2011年10月14日
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