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凱旋門賞取材を振り返る

 フランスから帰国して2週間ほど。3冊のノートに記された関係者の?ヒットコメント?とともに、凱旋門賞取材を振り返りたい。

 26日。「これだけ順調にきた日本馬も珍しい。これまで遠征した関係者の経験のおかげ」(ヒルノダムール・平岩厩務員)。放射能の影響から持ち込む物が制限されたが、出発前に各方面から情報が集まったために、早めに手が打てたという。
 27日。「ぶっつけだときつかった」(ナカヤマフェスタ・佐々木助手)。4着でもJC以来のフォワ賞を使えたことに安堵の表情。
 28日。「日本馬のレベルが高いのは僕が一番よく知っている。日本馬はスピードとタフさがある。それに乗りやすい」(ガリコヴァ・ペリエ騎手)。凱旋門賞3連覇男の言葉が日本馬Vを予感させた。
 29日。「これで世界の競馬に少しは名を残したかな」(昆師)。連日、地元の競馬新聞が一面で取り上げることに、師がポツリ。
 30日。「津波の災害のあと、日本馬がドバイワールドカップを勝ったのは感動的だった」(フランスギャロのお偉いさん)。「私も大学の後輩が被災されたので…。どちらが勝ってもいいから日本にいい報告をしたい」(二ノ宮師)。枠順抽選会場にて。?がんばれニッポン?だ。
 10月1日。「1番人気でダービーを勝つと度胸がすわるもんだよ」(昆師)。凱旋門賞前日、昆師に?緊張しませんか??とたずねたらサラリと返された。
 2日。「これが次の人への橋渡しになれば…。私もあきらめないで挑戦したい」(二ノ宮師)。凱旋門賞はヒルノが10着、ナカヤマが11着とともに大敗。悔しさを胸にリベンジを誓った。
 3日。「やれることをすべてやったので悔いはない。これがスタート地点。また挑戦するよ」(昆師)。一夜明け、ロンシャンに戻ってくることを宣言した。
 4日。「今度はトランセンドでがんばるわ」(藤田騎手)。空港にて。?男?は南部杯Vに気持ちを切り替えていた。
 ペリエも、仏国の記者もこう言っていた。「力は通用する。あとは運だけ」と。凱旋門賞の日本馬制覇を―。夢を信じ続けたい。

(関西デイリー・井上達也)

2011年10月18日