ここ一番の強さで前人未到の偉業へ

　中日ドラゴンズがセ・リーグ優勝を決め、球団史上初となるリーグ連覇を成し遂げた。ヤクルトスワローズとの最大10ゲーム差を逆転した終盤戦を、落合監督は「2004年からの練習量の差」と表現。ポイントとなるここ一番の試合では無類の勝負強さを発揮した。

　先週の府中牝馬Ｓで秋初戦を迎えたアパパネ。余裕残しの状態だったとはいえ、まさかの14着に大敗。見せ場もなかっただけに、物足りない内容だった。今朝の南調教スタンドで、いつもは明るい国枝師も「何かいい話でもないかい？」と訪ねてくるほど、さすがにショックは小さくなかった様子…だが目標はあくまでも次のエリザベス女王杯だ。

　今までがそうであったように、本番ではきっちりと結果を残してきたアパパネ。積み重ることの大事さと勝ち方を知り尽くしている敏腕トレーナーなら、もう巻き返しの手だては整っているだろう。次走は本来の姿を取り戻し、前人未到の牝馬Ｇ?完全制覇へ挑む。

（美浦時計班・石堂道生）　

2011年10月19日