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素直に“Good”と呼べない馬場

 今週で第5回京都開催も終了。ハイライトは、オルフェーヴルの3冠達成というのは誰もが認めるところだろう。個人的には初日の大原S(芝2000m)でアドマイヤコスモスが叩き出した1分56秒8という、とんでもないレコードも挙げておきたい。同馬の能力の高さ&開幕週の馬場の2つがあって初めてなし得た大記録だが、それにしても速すぎる。ちなみに、同じ日の2Rではショウナンラムジが京都芝1600m(内回り)の2歳レコードを更新。超高速決着に沸いた一日となった。

 しかし、それを喜んでばかりでいいのだろうか? この馬場の犠牲となった馬もいるのだ。同じ馬場状態で行われた2日目5Rの新馬戦で、フォーチュネイト(角田厩舎)が入線後に下馬。その後の診察で種子骨粉砕骨折と分かり、安楽死処分がとられた。500キロ超の大型馬ではあったが「スッキリした脚元をしていたから意外だった。故障とは無縁の馬だと思っていたから…」と坂口助手は落胆した表情で語ってくれた。馬場が全ての原因かは不明だが、それしか疑うところがないというのが現状だ。

 欧州で“Good”と言われる馬場状態は、適度に水分を含んだ馬場のことを言い、日本の“良”とは明らかに違う。確かに、今のスピード競馬を見るのは興奮するが、それは人間のエゴ。“馬優先”の精神に反しているのでは…と思ってしまう。

(栗東想定班・森田真司)

2011年10月29日