小倉で厩舎開拓を目指す江田照

　来週から年末まで初の小倉出張になった。休日は熊本城、阿蘇山、高千穂、別府温泉、グラバー園の九州だけでなく、山口や広島の山陰山陽地方まで足を運びたい。だが、１人観光は寂し過ぎる。てなわけで、江田照に声を掛けたところ、「俺も小倉に滞在したことがないから、一緒に行ってもいいよ」と快諾してくれた。

　江田照男という男は普段から仏頂面で、マスコミも近寄りがたいオーラを放っている。厩舎への営業もあまりせず、お世辞も言わない昔気質の一匹狼タイプだけに、損をしている部分は多いが、自身のトレーニングを怠ることがないプロ意識の高い騎手だ。そして、心を許した仲間を大切にする義理人情に厚い男で、周囲から「変人同士だから仲がいいんだよ」と陰口を叩かれているが、筆者とは昵懇の間柄である。

　09年には師匠である田子師、今年は厩舎の主戦として起用してくれた河野師と中島師が勇退してしまっただけに、今回の小倉遠征で新たな厩舎開拓を目指したいところ。筆者も微力ながら協力するつもりで、有意義な日々を送れることを願っている。

（美浦想定班・武山修司）

2011年11月20日