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視点を変えて考えるべき
21日の経営委員会で、来年度の予算減額が発表された。年々売上が下がっている現状を考えれば、やむなしの措置と言えよう。売上減少に歯止めをかけるべく、JRAは来年の北海道シリーズ短縮を既に発表している。策を打っていることは認める一方、「その場しのぎの策は意味がない」という声が各方面から聞かれていることも事実だ。
蛯名騎手は海外競馬を例に取りながら、本来取るべき打開策を次のように述べている。「今年イギリスでは先日、1日に重賞とG?を組む込むチャンピオンズデーを実施した。その方が盛り上がるし、世間的な競馬への注目度が上がる。確かに同じ日にG?をやれば、別々でやるよりも売上は落ちるかもしれない。でも今は売上を守ること以上に、競馬ファンを増やすことが重要なんじゃないかな」。
10月15日に英国は“チャンピオンズデー”と銘打ち、G?と重賞計5レースを同日開催。大盛り上がりだったという。米国では古くからブリーダーズCが国のイベント的な感覚で行われている。JRAでも以前、JCとJCダートを同日開催したことがあった。「でも別々にやった方が売上がいいんですよ」とはJRA関係者の弁だ。
見方はさまざまだろうが、当方は蛯名騎手の意見に賛同したい。今は長期展望に立って、目先の売上維持ではなく、競馬人気が回復する策を考えるべきだと思う。10年以上も売上減が続いているのだから、そろそろ視点をガラリと変えるべきだ。
(関東デイリー・豊島俊介)
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