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決意の栗東入りを心から応援したい
先日「馬三郎取材陣のつぶやき」(馬三郎携帯サイトに掲載中)で少し触れましたが、今週から村田、水口、菅原の3騎手が栗東へ出向き、攻め馬を手伝うことになりました。過去に関西の古川、川島の両騎手が美浦へ滞在して、福島競馬へ出陣する姿は見かけましたが、関東の騎手が栗東へ長い間腰を落ち着かせるのはあまり例がないこと。筆者が知っている限りでは、2、3年前に後藤騎手が「なぜ関西馬が強いのか?栗東の施設を経験したい」という理由で長期間行ったことがあるくらいだ。
しかし、村田騎手は別として、水口、菅原騎手が栗東へ行く意味は後藤騎手とはまるで意味合いが違う。「関西馬への騎乗も数多く!」との願いを込めて、彼らは決断したのだ。
水口は今春にフリーとなり、ムチ一本で勝負している。しかしながら、デビューして1年半でまだ通算10勝。同期の川須、高倉などに大きく水を開けられているのは否めない状況だ。本人もそれはよく分かっているみたいで、「このままジッとしていてもラチが明かない。結果はどうなるにせよ動かなくては…」と語っていた。幸いにも彼は西園師にかわいがられており、そのあたりを頼りにしての遠征となった。
一方の菅原も、同じような理由で栗東入りする。「初勝利がメジロマリシテンという馬で、管理している田島良厩舎中心にお世話になれれば…」と語っていた。菅原の場合はいまだに保田厩舎所属の騎手。本来なら乗り手を1人欠くのは厩舎の日々の調教に大きな痛手となるのだが、保田師は「これが彼の騎手人生にプラスになるのならば」と大きな心で送り出していた。
騎手は減量の恩恵が取れるまで(デビューしてから3年)が勝負で、そこまでに周りに認められないと浮上の余地はまずない厳しい世界だ。彼らに残された猶予はあと1年半。今回がいいきっかけになることを願っている。
(美浦想定班・玉川 祝)
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