小倉でのノコノコ？の活躍に期待

　ジョッキーとは華のある一方で、危険もつきまとう職業でもある。伊藤工騎手は調教中に顔から落馬して、９月後半から１１月中旬まで約２カ月間の負傷離脱を余儀なくされた。

　先々週の水曜日、高橋祥厩舎の大仲で取材中に伊藤工とバッタリ。「今週から復帰することになりましたので、またよろしくお願いします」とあいさつ回りの途中だったようだ。初勝利がサザンスターディだった縁もあり、高橋祥師は自分の弟子であるかのようにバックアップしてきた。

　「工真、前と顔が変わったなあ」とは高橋祥厩舎スタッフの弁。確かにまだ手術後の痛々しい傷痕が顔には残っていた。それ以外にも、以前より顔つきが精かんになってきた気もする。「でも前から何かに似ていると思っていたんだよなあ」と、ふと机の上を見るとマリオカートのソフトが…。

　「そうだ。ノコノコだ」…本人はブルーになっていたが、イジッてもらえるのもそれだけ厩舎に食い込んでいるということ。先週から始まっている小倉では、ぜひともブランクの分まで活躍してほしいものだ。

（美浦想定班・文元　仁）

2011年11月30日