師弟の絆でこっそりひと儲け

　２月いっぱいで調教師を引退してからも、足繁くトレセンに通い続けている坂口正大元調教師。「早起きする癖が抜けない。それで何となくトレセンに足が向いてしまう」と説明してくれたが、個人的にはそうでないと思っている。照れ屋さんなので口に出すことはないが、おそらく愛弟子・浜中俊を見に来ているのだろう。どこでどの馬に乗っているか把握しているのだから間違いはない。こんなに師匠に愛されているなんて、本当にうらやましい限りだ。

　そういえば、京都開催の最終週（１１月２７日）に競馬場で坂口大・元調教師にお会いした。その時に言われたのが、「きょうは浜中の馬券を全て買うことにするわ」というひと言。すると、なんとその日は２勝２着５回３着１回と大暴れ。何という師弟の絆だろう。説明しようのないパワーが働いているとしか思えない。

　次に会った時に「儲かったでしょ？」と聞いてみたのだが、「全部単勝やったわ」とポツリ。残念…。しかし、これで分かったことがある。“坂口大・元調教師が浜中の馬券を買うと、浜中は大活躍する”ということ。次に競馬場に来る時は教えてくださいね?。

（栗東想定班・森田真司）

2011年12月07日